甘粛省(かんしゅくしょう)について
■甘粛省(かんしゅくしょう)について
甘粛省は中国の中でも西北部に位置している省です。地図で見ると、大きな中国の真ん中の少し上といった所でしょうか。北は内モンゴル自治区、南は青海省と四川省、東は陝西省、西は新疆自治区に接しており、個性の強い省たちに囲まれているという感じですね。そのせいかこの省には、中国人口の中でも大半を占める漢民族だけでなく、チベット族、トンシャン族、トゥー族、満州族、ユーグ族、ボウナン族、モンゴル族、サラ族、カザフ族などの様々な民族が居住しています。この甘粛省はそれほど日本では有名ではないかもしれませんね。しかし、この省は古くから非常に重要な場所として知られてきました。なぜなら、この甘粛省には、「河西回廊」と呼ばれる1200キロも続くシルクロードがあるからなのです。仏像が多く安置されており、その数は2415というのですから驚きです。色鮮やかに彩色が施されているところが特徴と言えるかもしれませんね。

甘粛省にある莫高窟と呼ばれる世界遺産は、敦煌市という場所にあります。この敦煌市は、シルクロードが通る場所として非常に有名で、オアシス都市と呼ばれてきたようです。というのも、敦煌市の西はタリム盆地、北はゴビ平原、南も山脈と盆地が広がっているからです。そんな敦煌市には数々の石窟が残っています。その一つが、莫高窟です。敦煌を東南乃方向へ30キロ行くと、鳴沙山の東側の絶壁に石窟群が多く見られます。現存する窟の数はなんと492窟にも登ります。これほど多く石窟があるので、それぞれに番号がつけられています。最も古いとされる石窟は北京窟と呼ばれており、第268、272、275です。5世紀初頭のものと思われます。他にも、500年前後の北魏窟、6世紀前半の西魏窟などがあります。

甘粛省には伝説の5泉というものがある場所があります。それが、五泉山公園です。ここには恵泉、甘露泉、掬月泉、摸子泉、蒙泉があります。これにはこんな伝説があります。さかのぼること漢の時代、霍去病という人が西へ旅をしている際喉が渇いてきました。馬も人も喉が渇いて仕方ないので、地面に五か所剣を突き刺したそうです。そうすると、その五か所の部分から泉が湧きだし今の様子になったという言い伝えです。中国には様々な言い伝えからくる名前や場所が沢山ありますね。

玉門関は中国の漢の時代に西域と呼ばれたシルクロード周辺の地方を外敵の異民族から守るためにつくられた関所の跡です。当時はここから西は漢王朝の支配が及ばない地域であり、国境を守備するという重要な役割を担っていました。現在ではわずかに痕跡が残るのみですがゴビ砂漠の中に佇む遺跡を通して当時の様子を偲ぶことができます。
甘粛省は中国の中でも西北部に位置している省です。地図で見ると、大きな中国の真ん中の少し上といった所でしょうか。北は内モンゴル自治区、南は青海省と四川省、東は陝西省、西は新疆自治区に接しており、個性の強い省たちに囲まれているという感じですね。そのせいかこの省には、中国人口の中でも大半を占める漢民族だけでなく、チベット族、トンシャン族、トゥー族、満州族、ユーグ族、ボウナン族、モンゴル族、サラ族、カザフ族などの様々な民族が居住しています。この甘粛省はそれほど日本では有名ではないかもしれませんね。しかし、この省は古くから非常に重要な場所として知られてきました。なぜなら、この甘粛省には、「河西回廊」と呼ばれる1200キロも続くシルクロードがあるからなのです。仏像が多く安置されており、その数は2415というのですから驚きです。色鮮やかに彩色が施されているところが特徴と言えるかもしれませんね。
■世界遺産
●敦煌・莫高窟(とんこう・ばっこうくつ)

甘粛省にある莫高窟と呼ばれる世界遺産は、敦煌市という場所にあります。この敦煌市は、シルクロードが通る場所として非常に有名で、オアシス都市と呼ばれてきたようです。というのも、敦煌市の西はタリム盆地、北はゴビ平原、南も山脈と盆地が広がっているからです。そんな敦煌市には数々の石窟が残っています。その一つが、莫高窟です。敦煌を東南乃方向へ30キロ行くと、鳴沙山の東側の絶壁に石窟群が多く見られます。現存する窟の数はなんと492窟にも登ります。これほど多く石窟があるので、それぞれに番号がつけられています。最も古いとされる石窟は北京窟と呼ばれており、第268、272、275です。5世紀初頭のものと思われます。他にも、500年前後の北魏窟、6世紀前半の西魏窟などがあります。
■その他の観光スポット
●五泉山公園(ごせんざんこうえん)

甘粛省には伝説の5泉というものがある場所があります。それが、五泉山公園です。ここには恵泉、甘露泉、掬月泉、摸子泉、蒙泉があります。これにはこんな伝説があります。さかのぼること漢の時代、霍去病という人が西へ旅をしている際喉が渇いてきました。馬も人も喉が渇いて仕方ないので、地面に五か所剣を突き刺したそうです。そうすると、その五か所の部分から泉が湧きだし今の様子になったという言い伝えです。中国には様々な言い伝えからくる名前や場所が沢山ありますね。
●玉門関(ぎょくもんかん)

玉門関は中国の漢の時代に西域と呼ばれたシルクロード周辺の地方を外敵の異民族から守るためにつくられた関所の跡です。当時はここから西は漢王朝の支配が及ばない地域であり、国境を守備するという重要な役割を担っていました。現在ではわずかに痕跡が残るのみですがゴビ砂漠の中に佇む遺跡を通して当時の様子を偲ぶことができます。
■気候
甘粛省は複雑な地形をしているために場所によって気候が大きく違います。特に、山脈があるところは乾燥している傾向が強いです。また、甘南地区は温暖湿潤性高原型気候です。