■雲南省（うんなんしょう）について
雲南省の省都は昆明市です。雲南省はミャンマーやラオス、ベトナムと国境を接しており、52の少数民族が暮らしていることで有名です。年中春という穏やかな気候も特徴です。


麗江古城は雲南省の北部に位置しており、古城とはいえ他の古城とは違い城壁がありません。城壁がないと外部からの侵入を許してしまうのではないかと考えてしまいますが、麗江古城は今なおも繁栄している活気のある町として知られているようです。麗江古城の美しい所は、玉龍雪山があるところではなでしょう。麗江古城は玉龍雪山の麓に広がっているのです。ここに住んでいるのはチベット系の少数民族で独特の文化を持っていることで知られています。麗江古城内では民族舞踊を見れたり、民族衣装を借りて写真を撮ったりすることもできるでしょう。この麗江古城は元の時代に建てられました。家の前には水路が流れ、柳の木が植えられており、これぞまさに中国という風景が広がっています。この麗江古城は千と千尋の神隠しの舞台になったことでも知られています。夜にはオレンジ色の照明と赤提灯による夜景で非常に幻想的な雰囲気になります。昼間も良いですが、夜の雰囲気も非常に素敵ですよ。


三江併流軍というのは、3つの河が並行して流れているという意味です。その3つの河というのは、金沙江（きんさこう）、メコン川上流の瀾滄江（らんそうこう）、サルウィン川上流の怒江（どこう）です。金沙江は長江上流ですが、瀾滄江も怒江のどちらも東南アジアに流れていく河ですよね。ここがなぜ美しい場所と言われるかというと、3つの河が並行して流れているという珍しさだけが理由なのではありません。この地域には森林だけでなく、峡谷、そして氷河などがあるため様々な地形が広がっているのです。さらに、中国全土の動物種のうちの25パーセント以上がここに生息しているというのです。あれほど大きな国土を持っている中国の動物種のうち4分の1が生息しているとはすごいですよね。


中国南方カルストは総面積世界一を誇るカルスト地帯です。古くは3億年前から形成されてきたため様々な表情を持っています。その中国南方カルストのうちの一つが、雲南石林カルストです。ここには剣のような形をしたカルストが多く並びます。まさに奇岩が林立しているという状態です。そのせいかここ雲南石林カルストは「世界一の奇岩森林」と呼ばれています。長い年月をかけて浸食されて今の姿になったと言われます。奇岩と奇岩の間の細い道を歩くことができます。様々なルートが可能で地図を片手に自分で散策することができます。


「雲南省を訪れてシャングリラを見ずに帰るなど何をしに行ったのか分からない」と中国人は言います。それほどシャングリラは雲南省を訪れた際には絶対に行きたいスポットなのです。なぜならここに中国とは思えない美しい自然があるからなのです。名前の由来は、ジェームズ・ヒルトンの「失われた地平線」という小説で描かれているユートピア（理想郷）の舞台となったのがこの場所だったため2001年にシャングリラという名前に改名されたのです。まさに小説や映画の世界の中のような風景が広がります。トレッキングなどのツアーに参加するとその大自然を肌で感じることができるでしょう。


麗江の北にある玉龍雪山を中心とした景勝地です。ナシ族の人々が崇拝している山で、ロープウェイで4500ｍの高さまで登り、そこからさらに高地へと登山することもできます。雪の積もった玉龍雪山の風景はまさに絶景の一言です。

雲南省の気候は年中春と言われており、中国人なら誰もが雲南省が一番住みやすい場所だと言います。