四川省(しせんしょう)について
■四川省(しせんしょう)について
四川省の省都は成都です。長江の上流に位置する省で、中国西南部に属しています。イ族やチベット族、ミャオ族、羌族などの少数民族も多数暮らしています。また、四川省の特徴はなんといってもあの山椒が効いた痺れるように辛い四川料理でしょう。

九寨溝とは、1992年に自然遺産として世界遺産に登録された場所です。四川省の北部に位置し、山脈の奥深い所にあります。中国人の間でも人気の観光スポットとしてよく取り上げられ、人気スポットベスト3に入る程の有名な場所です。その理由は、中国とは思えない神秘的な自然が広がっているからではないでしょうか。中国とは思えないという前に、この世のものとは思えない風景が広がります。手つかずの原生林が残っており、最も美しいのは108の湖や泉、滝です。エメラルドグリーンに輝く湖は神が宿っているかのような神秘的な雰囲気を持っています。透明度が非常に高く、湖の底に沈んでいる木などを見ることができます。これには、岩に含まれるカルシウムが関係しているようです。中国にいながらカナダやスイスなどにいる気分を味わうことができるでしょう。エメラルドグリーンの湖の多くが、氷河によるものと言われているようですが、中国の場合は岩に含まれるカルシウムということですから興味深いですよね。九寨溝へは勝手に行くことができません。原生林をそのままの状態で保つために専用のバスが運行しています。九寨溝は総面積が約6万ヘクタールという超巨大公園です。入場券を購入したら、どのバス停で降りるのも自由です。もちろん徒歩で観光することも可能ですが、入口から最も近いポイントでも徒歩だと約1時間30分もかかってしまいます。さらに、バスに乗る際は、自分で降りたい場所に着くころに運転手に降りる旨を伝えるようにしましょう。降りる人もいず、乗る人もいない場合、運転手は止まらずに行ってしまいますからね。さらに、この九寨溝がある辺りには多くのチベット族が住んでいます。実はこの九寨溝という名前もチベット族に由来があります。というのも、九寨溝の地域にチベット族の村が9つありました。そのことから、九寨溝という名前がつけられたそうです。有料でチベット族の家などを見ることができるところもあります。自然だけでなく、中国のチベット族の文化にふれるというのも素敵だと思いますよ。

四川省には自然の世界遺産が多くあります。九寨溝が非常に有名ですが、もう一つ忘れてはいけない場所があります。それが、黄龍という場所です。ここも九寨溝と同じようにエメラルドグリーンに輝く湖を楽しむことができるのです。九寨溝が世界遺産に登録された同じ1992年に登録されました。実はこの黄龍と九寨溝はひと山離れた場所にあり、地図上は非常に近くにあります。しかし、このひと山というのが、雪山であるため100キロの周り道をする必要があるのです。この黄龍は九寨溝とは違い、湖が峡谷の底にあり、南北に7,8キロも続いているのです。この峡谷は玉翠山という名前の山の中にあります。エメラルドグリーンに輝く美しい湖をもつ山にふさわしい名前のような気がしませんか。この湖の底は乳白色でつるつるしており、よく洞窟の中でみるような岩に非常に似ています。このエメラルドグリーンに輝く水は見る角度を変えると色が変化し様々な表情を見せてくれるので、場所を変えて見てみると良いかもしれませんね。

峨眉山は四川省の中南部に位置しています。四川省の世界遺産というと、九寨溝というイメージがあるかもしれません。しかし、この峨眉山と楽山大仏も忘れてはいけません。なぜならこの峨眉山は中国の四台仏教名山の一つとして数えられているからなのです。場所は省都の成都から約160キロのところにあり、ここで最も有名なのが普賢菩薩です。普賢菩薩が祭られているのは、万年寺という有名なお寺にあります。仏教の聖山と言われている峨眉山へ行くと鐘の音がどこからともなく聞こえてくるでしょう。また、線香の香りに山全体がふんわりと包まれているかのようです。この峨眉山ですが、中国各地にある数々の名山の中でも抜きんでて高いことで有名です。主峰は海抜3099メートルという3000メートル級の山なのです。山頂から眺める日の出は非常に美しく、気温も山頂と麓とでは違うので、様々な四季を見ることができるのが特徴と言えるでしょう。植物も非常に多く、珍しい種類も多いと言われています。人によっては峨眉山の猿に出会うことができるかもしれませんね。しかし、峨眉山の猿は少々気性が荒いのでむやみに近づいて怪我をすることがないようにしましょう。峨眉山から西へ行くと有名な楽山大仏があります。世界最大の大仏はアフガニスタンのバーミヤンにある大仏だと言われていますが、実はこの楽山大仏の方が18メートルも高く圧勝しているのです。これほど大きな大仏が作られたのにはわけがあるようです。その昔このあたりに住む人たちは毎年ひどい洪水に悩まされてきました。そこで、唐の時代に玄宋皇帝が大仏を作って洪水を止めようと言い始めたのです。民衆に安全で幸せな暮らしをもたらすために作られたのです。1000年も住民たちを守り続けている楽山大仏は実に堂々としていますよ。

青城山は標高1600メートルの山で多くの道教寺院があります。建福宮(けんふくきゅう)や上清宮(じょうせいきゅう)といった寺院です。道教の創始者として知られる五斗米道(ごとべいどう)が不況を行った地として知られているからです。峰が重なり合うような景観から、その様子をまるで城のようだと述べたと言います。そこから、青城山と呼ばれるようになったということです。

都江堰は現在も使われ続けている水利施設です。造られたのは今から2300年も昔のことです。後に幾度も改築をされ、今もなお成都平原へ水が運ばれるようにしているのです。

野生のパンダの30パーセント以上がここ四川省パンダ生息地に生息しています。つまりはここがパンダの聖地なのです。私たちが想像するパンダというのは動物園にいるパンダですよね。そのため自然の山の中にパンダが普通にいるというのが私たち日本人には想像できません。しかし、ここに来ると山の中にいる自然体のパンダたちを見ることができます。ここで蛇足ですが、なぜパンダは数ある動物の中で非常に珍しいとされ、アイドル的存在になっているのでしょうか。一つの理由はその愛らしい風貌であることに間違いはないでしょう。もう一つの理由は、実はパンダというのは非常に性欲が低い動物で、そのために子孫を生み出す割合が他の動物に比べて非常に低いということのようです。ですから、必然的に数も少なくなるわけです。そんなパンダを沢山見ることができるのが、四川省パンダ生息地です。

中国語で「商場」とは、お店という意味です。ここでは、四川省独特の伝統工芸品が販売されています。時計や銀製品、宝石、陶磁器、玉器などもあります。英語を話すことができるスタッフもいますから、中国語が全くできない人でも英語が少し話せれば安心して買い物ができるのが良いですね。

武候祠博物館とは三国志に登場する人物で、劉備の軍師として活躍する諸葛孔明を祀ったお堂です。主君である劉備と一緒に祀られているという珍しい形式の祠堂です。中には資料室もあり、三国志ゆかりの資料や貴重な文化財などが展示されています。
四川省の省都は成都です。長江の上流に位置する省で、中国西南部に属しています。イ族やチベット族、ミャオ族、羌族などの少数民族も多数暮らしています。また、四川省の特徴はなんといってもあの山椒が効いた痺れるように辛い四川料理でしょう。
■世界遺産
●九寨溝(きゅうさいこう)

九寨溝とは、1992年に自然遺産として世界遺産に登録された場所です。四川省の北部に位置し、山脈の奥深い所にあります。中国人の間でも人気の観光スポットとしてよく取り上げられ、人気スポットベスト3に入る程の有名な場所です。その理由は、中国とは思えない神秘的な自然が広がっているからではないでしょうか。中国とは思えないという前に、この世のものとは思えない風景が広がります。手つかずの原生林が残っており、最も美しいのは108の湖や泉、滝です。エメラルドグリーンに輝く湖は神が宿っているかのような神秘的な雰囲気を持っています。透明度が非常に高く、湖の底に沈んでいる木などを見ることができます。これには、岩に含まれるカルシウムが関係しているようです。中国にいながらカナダやスイスなどにいる気分を味わうことができるでしょう。エメラルドグリーンの湖の多くが、氷河によるものと言われているようですが、中国の場合は岩に含まれるカルシウムということですから興味深いですよね。九寨溝へは勝手に行くことができません。原生林をそのままの状態で保つために専用のバスが運行しています。九寨溝は総面積が約6万ヘクタールという超巨大公園です。入場券を購入したら、どのバス停で降りるのも自由です。もちろん徒歩で観光することも可能ですが、入口から最も近いポイントでも徒歩だと約1時間30分もかかってしまいます。さらに、バスに乗る際は、自分で降りたい場所に着くころに運転手に降りる旨を伝えるようにしましょう。降りる人もいず、乗る人もいない場合、運転手は止まらずに行ってしまいますからね。さらに、この九寨溝がある辺りには多くのチベット族が住んでいます。実はこの九寨溝という名前もチベット族に由来があります。というのも、九寨溝の地域にチベット族の村が9つありました。そのことから、九寨溝という名前がつけられたそうです。有料でチベット族の家などを見ることができるところもあります。自然だけでなく、中国のチベット族の文化にふれるというのも素敵だと思いますよ。
●黄龍(こうりゅう)

四川省には自然の世界遺産が多くあります。九寨溝が非常に有名ですが、もう一つ忘れてはいけない場所があります。それが、黄龍という場所です。ここも九寨溝と同じようにエメラルドグリーンに輝く湖を楽しむことができるのです。九寨溝が世界遺産に登録された同じ1992年に登録されました。実はこの黄龍と九寨溝はひと山離れた場所にあり、地図上は非常に近くにあります。しかし、このひと山というのが、雪山であるため100キロの周り道をする必要があるのです。この黄龍は九寨溝とは違い、湖が峡谷の底にあり、南北に7,8キロも続いているのです。この峡谷は玉翠山という名前の山の中にあります。エメラルドグリーンに輝く美しい湖をもつ山にふさわしい名前のような気がしませんか。この湖の底は乳白色でつるつるしており、よく洞窟の中でみるような岩に非常に似ています。このエメラルドグリーンに輝く水は見る角度を変えると色が変化し様々な表情を見せてくれるので、場所を変えて見てみると良いかもしれませんね。
●峨眉山と楽山大仏(がびさんとらくさんだいぶつ)

峨眉山は四川省の中南部に位置しています。四川省の世界遺産というと、九寨溝というイメージがあるかもしれません。しかし、この峨眉山と楽山大仏も忘れてはいけません。なぜならこの峨眉山は中国の四台仏教名山の一つとして数えられているからなのです。場所は省都の成都から約160キロのところにあり、ここで最も有名なのが普賢菩薩です。普賢菩薩が祭られているのは、万年寺という有名なお寺にあります。仏教の聖山と言われている峨眉山へ行くと鐘の音がどこからともなく聞こえてくるでしょう。また、線香の香りに山全体がふんわりと包まれているかのようです。この峨眉山ですが、中国各地にある数々の名山の中でも抜きんでて高いことで有名です。主峰は海抜3099メートルという3000メートル級の山なのです。山頂から眺める日の出は非常に美しく、気温も山頂と麓とでは違うので、様々な四季を見ることができるのが特徴と言えるでしょう。植物も非常に多く、珍しい種類も多いと言われています。人によっては峨眉山の猿に出会うことができるかもしれませんね。しかし、峨眉山の猿は少々気性が荒いのでむやみに近づいて怪我をすることがないようにしましょう。峨眉山から西へ行くと有名な楽山大仏があります。世界最大の大仏はアフガニスタンのバーミヤンにある大仏だと言われていますが、実はこの楽山大仏の方が18メートルも高く圧勝しているのです。これほど大きな大仏が作られたのにはわけがあるようです。その昔このあたりに住む人たちは毎年ひどい洪水に悩まされてきました。そこで、唐の時代に玄宋皇帝が大仏を作って洪水を止めようと言い始めたのです。民衆に安全で幸せな暮らしをもたらすために作られたのです。1000年も住民たちを守り続けている楽山大仏は実に堂々としていますよ。
●青城山(せいじょうざん)

青城山は標高1600メートルの山で多くの道教寺院があります。建福宮(けんふくきゅう)や上清宮(じょうせいきゅう)といった寺院です。道教の創始者として知られる五斗米道(ごとべいどう)が不況を行った地として知られているからです。峰が重なり合うような景観から、その様子をまるで城のようだと述べたと言います。そこから、青城山と呼ばれるようになったということです。
●都江堰(とこうえん)

都江堰は現在も使われ続けている水利施設です。造られたのは今から2300年も昔のことです。後に幾度も改築をされ、今もなお成都平原へ水が運ばれるようにしているのです。
●四川省パンダ生息地(しせんしょうぱんだせいそくち)

野生のパンダの30パーセント以上がここ四川省パンダ生息地に生息しています。つまりはここがパンダの聖地なのです。私たちが想像するパンダというのは動物園にいるパンダですよね。そのため自然の山の中にパンダが普通にいるというのが私たち日本人には想像できません。しかし、ここに来ると山の中にいる自然体のパンダたちを見ることができます。ここで蛇足ですが、なぜパンダは数ある動物の中で非常に珍しいとされ、アイドル的存在になっているのでしょうか。一つの理由はその愛らしい風貌であることに間違いはないでしょう。もう一つの理由は、実はパンダというのは非常に性欲が低い動物で、そのために子孫を生み出す割合が他の動物に比べて非常に低いということのようです。ですから、必然的に数も少なくなるわけです。そんなパンダを沢山見ることができるのが、四川省パンダ生息地です。
■その他の観光スポット
●成都工美商場(せいとこうびしょうじょう)

中国語で「商場」とは、お店という意味です。ここでは、四川省独特の伝統工芸品が販売されています。時計や銀製品、宝石、陶磁器、玉器などもあります。英語を話すことができるスタッフもいますから、中国語が全くできない人でも英語が少し話せれば安心して買い物ができるのが良いですね。
●武候祠博物館(ぶこうしはくぶつかん)

武候祠博物館とは三国志に登場する人物で、劉備の軍師として活躍する諸葛孔明を祀ったお堂です。主君である劉備と一緒に祀られているという珍しい形式の祠堂です。中には資料室もあり、三国志ゆかりの資料や貴重な文化財などが展示されています。
■気候
四川省の東部は中国の中では少ないモンスーン型気候です。西部は乾燥していますが、南は湿度が高く暖かいです。