■上海市（しゃんはいし）について
上海市は中国の4つある中央直轄市の中でも最大の都市です。今でこそ北京にも様々な娯楽施設ができ旅行者が訪れるようになりましたが、以前は上海は商業の町、北京は政治の町と言われていました。今でも上海市は他の省とは格段に違い、中国の最先端を行っていると言えるでしょう。そのため中国人は、「上海は上海」と言います。つまり、上海市は中国の町の一つというより、別個の「上海」という国のようだという意味なのです。

この外灘（ばんど）はワイタンとも呼ばれますが、上海へ行ったら一度は行きたい場所ではないでしょうか。オシャレな町である上海ですが、ここはその中でも格段にオシャレな場所と言えるでしょう。ここは、旧行動租界と呼ばれる一帯でした。市内を流れる黄浦江に沿って優雅な雰囲気が昔から流れていたといいます。租界というのは、外国人居留地として指定されていた場所のことです。ですから、レンガ造りの洋風建築物が立ち並んでいたためそこ一帯だけが同じ上海でも違う雰囲気を醸し出していたのです。今ではブティックやレストランなどのオシャレなお店が多く立ち並び現代的になっています。夜にはライトアップが行われます。


1959年に着工された中国を代表する江南式の庭園です。明代の役人がその父親のためになんと19年もの年月をかけて造営したもので園内には大小の楼閣が建ち巨石や湖が配置されています。近くには商店街もあり非常に賑わっています。

上海は四季がはっきりしている海洋性北亜熱帯気候に属しています。日本と同じように梅雨があり、夏はじめじめした暑さが続きます。