内蒙古自治区（うちもんごるじちく）について

■内蒙古自治区（うちもんごるじちく）について
内モンゴルは外モンゴル(今のモンゴル)と接しており、文化や言語の影響も大きく独特の文化を形成しています。またこの地域は万里の長城の外側に位置するため、常に外部から長城内部に侵入しようとする騎馬民族との興亡を繰り返してきた場所です。万里の長城はまさにそれら内蒙古自治区地方からの騎馬遊牧民族からの侵入を防ぐために造られたものなのです。


内モンゴル自治区といえば、草原というイメージがある人は多いのでしょうか。内モンゴルの人気観光スポットに、烏蘭察布草原という草原があります。ここを訪れる最高の時期は6月以降です。なぜなら夏にかけて草原が緑一色になるからです。とりわけ、烏蘭察布草原の緑草は敷物を敷いたように美しいと言われています。毎年夏には避暑地として多くの人が訪れます。内モンゴル自治区の草原の美しい所は、緑が延々と続く中に転々と見える白い移動式住居パオです。場合によってはパオに一晩泊まることも可能ですよ。勇気がある人は現地の人と仲良くなって泊めてもらいましょう。パオに泊まってモンゴルの民族文化を体験するツアーもあります。


モンゴル帝国の創始者として世界的に有名なチンギスハンの墓です。チンギスハンは西夏との戦いの最中に亡くなりますが遺体はモンゴル族の慣習に従い草原に埋葬されたため正確な場所は不明ですが、現在では内モンゴル自治区のパオトウ市の近くに廟が建てられ
チンギス本人をはじめ妻のボルテや息子たちなどが祀られています。草原ツアーを楽しんだ後にかつての草原の王者の栄華を感じてみるのもいいのではないでしょうか。

全体的に大陸性乾燥気候に属しており、降水量は東から西に向かうほど減って行きます。西には砂漠地帯があり、ほとんど雨は降りません。